ジャップっていつになったら少子化対策始めるの？

　東京都知事選（２月９日投開票）は２６日、告示後初の日曜日を迎え、各候補は都内各地で街頭演説した。
有権者の関心事や他陣営の動きを意識してか、告示当初と比べ少子高齢化や福祉対策をアピールする場面が目立つ一方、原発問題には言及しない候補者もいて論争は擦れ違い気味だった。

　前日弁連会長の宇都宮健児氏（６７）＝共産・社民推薦＝は新宿駅前や百貨店前で「脱原発を進め、自然エネルギーの活用を進めたい」と述べたが、多くの時間を社会保障政策の説明に割いた。
「都政の課題は脱原発だけでない」と繰り返し主張している宇都宮氏。この日も「何より重視したいのは都民一人一人が働きやすく暮らしやすい、希望の持てる街にすること」と訴え、
特別養護老人ホームの建設や保育施設の増設、ブラック企業を規制する条例の制定を公約として強調した。

　「特別養護老人ホームや老人保健施設をつくりたい」。元厚生労働相の舛添要一氏（６５）は多摩地域の私鉄駅前で訴えかけた。
演説内容は厚労相時代の経験や社会保障、福祉の充実策、２０２０年東京五輪成功に向けた取り組みが主。原発政策への言及はなかった。

　選対関係者は「有権者の関心が一番高いのは社会保障政策。そこを訴えている」と話す。原発問題の争点化を避けたいとの思惑もあるようで、
舛添氏を支援する自民党都連幹部は「『脱原発』は相手の土俵。積極的に触れる必要はない」と明かした。

　脱原発を前面に出す元首相の細川護熙氏（７６）は豊島区・巣鴨の商店街で演説。応援の小泉純一郎元首相は「細川さんが知事になれば『原発ゼロ』という機運が大きくなる」と声を張り上げた。

　細川氏も演説の中心は脱原発だったが、告示直後に比べて少子高齢化対策の話題を増やし「お年寄りが独りで命を落とすことを防げる隣組的な支援組織を充実していけないものだろうか」と訴えた。
陣営関係者は「世論調査で都民の関心は少子高齢化や福祉が高かった。巣鴨は年配の人が多く集まる。その点も考慮したのだろう」と説明した。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/01/26/kiji/K20140126007465610.html